Help:典拠管理

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ウィキペディアでの典拠管理とは、ウィキペディアの各記事に固有の識別子を付与することです。典拠管理によって、同じ記事名となる異なる項目を区別したり、複数の呼び方で知られている項目に標準的な呼び名を割り当てることができます。人物記事に使われることが多く、これは人物では同姓同名となることが一般的だからです。ウィキペディアで典拠管理テンプレートを使うと、ページ下部に表示され、世界中の図書目録上の書誌レコード(書籍情報)にリンクされます。

典拠管理を用いることで、曖昧な検索結果から細かな選別作業を行わずに、その記事に関する適切な情報を検索しやすくなります。例えば、音楽の記事で典拠管理を使えば、音楽データベースのMusicBrainzとの相互参照が簡単になります。このことで、多くのメディア再生ソフトウェアは、ある曲が再生された時に、関連するウィキペディアの記事からアーティストの情報を取得して表示できます。

一般的な典拠管理の用途としては、図書目録上の書誌レコードの索引を作成し管理するのに使われています。そして、ウィキペディアの典拠管理テンプレートは、世界中の図書目録上の典拠管理データへのリンクを作ります。例えば、科学者 アレクサンダー・グラハム・ベルのウィキペディアでの典拠管理の情報はこうなります。(この1は管理IDではなく、外部リンクアイコンがついたURLの数値がそれです。ついてないものはウィキペディアでの説明記事へのリンクです。)

テンプレートの例がこの下にあります。

ウィキペディアで使われる典拠ファイル

日本語版ウィキペディアで使われている典拠ファイルは百数十種類あり、例として以下のものがあります。

  1. 国立情報学研究所学術情報ナビゲータ (: Citation Information by NII、CiNii・サイニィ)
  2. Online Computer Library Center (OCLC)
  3. 統合典拠ファイル: Gemeinsame Normdatei、GND)
  4. アメリカ議会図書館管理番号: Library of Congress Control Number、LCCN)
  5. バーチャル国際典拠ファイル: Virtual International Authority File、VIAF)
  6. スウェーデン国立図書館SELIBR英語版
  7. Open Researcher and Contributor ID(ORCID)