トリプルX:再起動 | |
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xXx:Return of Xander Cage | |
監督 | D・J・カルーソー |
脚本 | F・スコット・フレイジャー |
原案 |
キャラクター創造 リッチ・ウィルクス |
製作 |
ジョー・ロス ジェフ・キルシェンバウム ヴィン・ディーゼル サマンサ・ヴィンセント |
製作総指揮 |
ヴィンス・トティーノ スコット・ヘミング リック・キドニー グロリア・ボーダーズ ザック・ロス |
出演者 |
ヴィン・ディーゼル ドニー・イェン ディーピカー・パードゥコーン クリス・ウー ルビー・ローズ トニー・ジャー ニーナ・ドブレフ トニ・コレット サミュエル・L・ジャクソン |
音楽 |
ブライアン・タイラー ロバート・ライデッカー |
主題歌 | ジ・アメリカーノズ「イン・マイ・フォーリン」 |
撮影 | ラッセル・カーペンター |
編集 |
ジム・ペイジ ヴィンス・フィリッポーネ |
製作会社 |
パラマウント映画 ワン・レース・フィルムズ レボリューション・スタジオズ ロス・キルシェンバウム・フィルムズ HUAHUA MEDIA(华桦传媒) |
配給 |
パラマウント映画 東和ピクチャーズ |
公開 |
2017年1月20日 2017年2月24日 |
上映時間 | 107分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 中国 カナダ |
言語 |
英語 スペイン語 |
製作費 | $85,000,000 |
興行収入 |
$44,898,413 $346,147,658 5億2100万円 |
前作 | トリプルX:ネクスト・レベル |
『トリプルX:再起動』(トリプルエックス さいきどう、原題: xXx: Return of Xander Cage)は、2017年のアメリカのスパイアクション映画。『xXx〈トリプルX〉』シリーズの3作目である。ヴィン・ディーゼル主演。
宇宙に散在するすべての人工衛星を遠隔操作し、地球上のあらゆる場所に落下させることができる最悪の凶器であるコントローラー「パンドラの箱」が正体不明のグループの手によっていとも簡単にCIA本部の会議の場から奪われた。
何の手掛かりもないまるでゴースト(幽霊)のようなそのチームに対抗できるのは、かつてNSAのギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)のもとで任務を果たし、すでに死んだことになっているあの男しかいない。CIAのマルケ(トニ・コレット)は伝説のトリプルXことザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)を強引に復職させる。
ザンダーはマルケの用意した米軍特殊部隊を非礼な方法で拒否したのち、自らの仲間であるアデル(ルビー・ローズ)、ニックス( クリス・ウー)、テニソン (ロリー・マッキャン)を呼び寄せた。まず、ロンドンに古い友人である天才ハッカーのエインズレー(ハーマイオニー・コーフィールド)を尋ね、彼等の居場所がフィリピンのある島だと突きとめ、謎の男ジャン (ドニー・イェン)が率いるセレーナ(ディーピカー・パードゥコーン)、タロン (トニー・ジャー)、ホーク (マイケル・ビスピン)らのゴーストから「パンドラの箱」を奪還すべく島に乗り込んでゆく。しかし、最終兵器を狙うのはザンダー達だけではなかった。
本作のプロデューサーも兼ねた主演のヴィン・ディーゼルは、1作目『トリプルX』(2002)から15年後のフランチャイズ復帰についてこう話した。「僕は自分自身の為にもう一度、笑ってニコニコでき、本当に楽しめるキャラクターを演じる必要があると感じたんだ」また彼の息子が1作目をとても楽しみ愛していることも大きかったという。「今、世界はただ楽しむことのできる映画を必要としていると思った。そしてさらにグローバルなキャストを揃える時が来たともね」
言葉通り、オーストラリア、カナダ、イギリスを含め、ドニー・イェン(香港)、 ディーピカー・パードゥコーン(インド)、トニー・ジャー (タイ)、 クリス・ウー(カナダ系中国人)などを主要キャストに迎え、また、現役UFC選手のマイケル・ビスピンやサッカー界のスーパースターであるブラジル代表、ネイマールも出演している。
今作品のほとんどはカナダ・トロントで撮影され、一部をドミニカ共和国で行った。劇場で販売されたパンフレットによると、かつてドミニカ共和国大統領から映画産業誘致とインフラを構築する方法を尋ねられたヴィンは、自分の父が映画製作者になるための教鞭をニューヨークでとっていたことから大統領に父を紹介し、やがてドミニカに人材育成のための学校が設立された。今作では多くの学校出身者がスタッフとして働いたが、そのことについてアデル役のルビー・ローズは「ヴィンの働きがなければ映画産業で働く機会を持てなかったかもしれないスタッフたちとアートを作っていると言う感覚は、本当に美しいと思った」と感想を述べている。
最も困難だったアクションとして、D・J・カルーソー監督は海上バイクのシーンをあげた。これはオーストラリア人スタントバイカーのロビー・マディソンがバイクを開発しアクションをデザインした。一方、格闘シーンのファイトコーディネーターは、『ジョン・ウィック』で初監督を務めたスタントコーディネーター、 チャド・スタエルスキーのスタントチームの一員である、ジョン・バレラが担当。アクション総監修はボビー・ブラウン。
カルーソー監督は、ドニー・イェンとトニー・ジャーという2人のアクション俳優と仕事をしたことについて「フィルムメーカーとして素晴らしい勉強になった」と話し、ドニー・イェンの動きが早すぎるため、時にはスピードを遅らせることもあったという。
そのアクションについてドニー・イェンは「アクションクルーは僕の映画、『導火線 FLASH POINT』を参考資料にしていた。撮影では僕の意見を聞いてアイディアを取り入れてくれたんだ」とノンクレジットながら自身のシーンの立ち回りを考案したことを語っている。