ピリュラー(古希: Φιλύρā, Philyrā)は、ギリシア神話の女神、あるいは女性。
ピリュラー(Φιλύρā, Philyrā)は、ギリシア神話の女神である。「菩提樹」の意。オーケアノスの娘で、クロノスとの間にケンタウロスのケイローンと、ドロプスを生んだ。
ゼウスが子供の頃、ピリュラーは黒海沿岸の島に住んでいたが、島でクロノスは馬の姿となり、ピリュラーと交わった。しかしレアーに発見され、クロノスは馬の姿となって逃げ、ピリュラーも島を去り、ペラスゴスの山中でケイローンを生んだ。
また一説に、クロノスは匿われているゼウスを探しているときに、トラーキアで馬の姿となり、ピリュラーと交わりケイローンをもうけた。しかし、ピリュラーは生まれた子の姿を見て悲しみ、ゼウスに願って菩提樹(ピリュラー)に変えてもらったという。