マイル(国際マイル) 英 mile | |
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記号 | mile(日本の計量法),mi, ml |
度量衡 | ヤード・ポンド法 |
量 | 長さ |
SI | 正確に 1609.344 m (国際マイル) |
由来 | 1000パッスス(パッススは2歩分) |
語源 | ラテン語 mille(「千」の意) |
マイル(英語: mile、記号:mile、mi)は、ヤード・ポンド法等における長さ (length) の単位である。
今日では、マイルという単位は通常は、主に陸上の長さの計測に用いられる 1 国際マイル = 1760 ヤード (yard) = 正確に 1609.344 メートル (metre) を指す。日本の計量法における定義も同じである。米国には、国際マイルとわずかに異なる測量マイルがあったが2022年12月31日限りで廃止された(後述)。
これ以外に、主として海上(船)や空中(飛行機)で用いられる距離 (distance) の単位として、 海里 (nautical mile)がある。 1 海里は、正確に 1852 メートルである。
国際マイルと海里以外にも数種類のマイルがある。
今日に残っているマイルには以下のものがある。
米国や英国の競馬での距離には、マイルを用いている。日本の競馬では、マイルチャンピオンシップのようにレース名に用いられたり、習慣的に 1600 メートルをマイルと呼ぶことはあるが、公式な競走距離の単位としては採用されていない。また、1 マイルの距離に適性のある競走馬は、マイラーと呼ばれている。
日本における単位記号は、計量単位規則により、"mile" と定められている。
米国での文章表記の基準の一つである U.S. Government Publishing Office Style Manual では、"mi" を用いると定めている。
米国の航空分野では "SM" を使用する。これはStatute Mileの頭文字で、海里 "NM" との区別の必要があるためである。
英国では "ml" である[要出典]。かつては "m" も用いられたが、メートルと同じであるため、今日ではあまり用いられない。
日本国内の鉄道は、明治期に英国や米国から導入したため、昭和初期までは距離をマイルで表し、また単位記号は現在とは異なり、大文字の "M"、もしくは漢字の"哩"(マイル)を用いていた。
英語圏以外でもマイルと英訳される、あるいはマイルがそのように訳される距離の単位が多い。
その範囲は広く、1〜11 キロメートル の範囲にわたる。主なマイルの長さは以下のとおり。
ただし、メートル法移行により、以上の様々なマイルは歴史的な単位となり、単に「マイル」といえば「ヤード・ポンド法のマイル」を意味することになった。
メートルマイル (metric mile) は、マイルをメートル法化したもので、その長さは 1500 メートル (約 4921.26 国際フィート)である。1500 という数字は、1 マイル(1609.344 メートル)に近く、かつメートルで切りの良い値になるように決められたものである。メートルマイルは陸上競技で使用されている。中距離走の1500メートル競走は、国際大会においてそれまでの「1 マイル走」に代わるものとして始められたものである。多くの陸上競技用トラックは1周 400 メートルであるため、1500 メートル走は 3 周と 4 分の 3 で競われる。米国の高等学校における競走では 1600 メートル (約 5249.34 国際フィート)を指す場合がある。
マイル (mile) という単語は、ラテン語の mille(千)に由来する。古代ローマには、2歩(片方の足を踏み出してから次に同じ足を踏み出すまで)分の長さに相当するパッスス ("passus") という単位があった。これの 1000 倍の "mille passus" がマイルの由来とされている。1 パッススは 5 フィートだったので(ただしこのフィートは現在のものより短い。現在のフィートでは約 4.83 フィートとなる)、1 マイルは 5000 フィートとなる。ローマ人がヨーロッパ中に建設される道には、ローマを起点として 1 マイルごとに標石が設置された。その標石はマイルストーンと呼ばれる。1593年、エリザベス1世によって、1 マイルは 8 ハロン(5280 フィート)と定められた。そのため、このマイルは statute mile(法定マイル)と呼ばれる。
航海の分野では、地理マイルが一般的に使われた。地理マイルは、地球の赤道に沿って 1 分の弧の長さ(約 1855 メートル)として定義された。
1959年に国際マイルが採用されたとき、それまで米国で地籍測量に使われていたマイルが米国測量マイルとして残されたが、2022年12月31日限りで廃止された。
19世紀、ドイツの大部分とデンマークでは、オーレ・レーマーの測量によって 7.4127 キロメートルと特定された 1 地理マイル(地球上で 4 分の弧 (1⁄15° of latitude) の長さ)をマイルとしていた。ドイツの一部では、正確に 7.5 キロメートル を「メートル法マイル」として使用していたが、20世紀初頭には使用されなくなっていた。スカンディナヴィアでは長い間オーレ・レーマーによるマイルを「海里」として使用していたが、20世紀中頃には国際海里に置き換えられた。今日でも、伝統主義的なスカンジナビア人は国際海里を「4分の1マイル」であると見ている。ノルウェーとスウェーデンでは、日常会話では現在でも一般的に使われている伝統的な単位のことを指しているが、現在は公式には10キロメートルと定義されている。
アイルランドでは、2240ヤードと定義される「アイリッシュ・マイル」が、1826年までは公式なものとして使用されており、2005年1月に長さの計量単位がメートルに置き換えられるまで生き残っていた。
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
---|---|---|---|---|
㏕ | U+33D5 |
- |
㏕ ㏕ |
SQUARE MIL |
メートル (SI単位) |
海里 | ヤード | チェーン | マイル | 尺 | 間 | 町 | 里 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 m | = 1 | ≈ 0.00053996 | ≈ 1.0936 | ≈ 0.049710 | ≈ 0.00062137 | = 3.3 | = 0.55 | ≈ 0.0091667 | ≈ 0.00025463 |
1 M | = 1852 | = 1 | ≈ 2025.4 | ≈ 92.062 | ≈ 1.1508 | = 6111.6 | = 1018.6 | ≈ 16.9767 | ≈ 0.47157 |
1 yd | = 0.9144 | ≈ 0.00049374 | = 1 | ≈ 0.045455 | ≈ 0.00056818 | = 3.01752 | = 0.50292 | ≈ 0.0083820 | ≈ 0.00023283 |
1 ch | = 20.1168 | ≈ 0.010862 | = 22 | = 1 | = 0.0125 | = 66.38544 | = 11.06424 | ≈ 0.18440 | ≈ 0.0051223 |
1 mi | = 1609.344 | ≈ 0.86898 | = 1760 | = 80 | = 1 | = 5310.8352 | = 885.1392 | ≈ 14.752 | ≈ 0.40979 |
1 尺 | ≈ 0.30303 | ≈ 0.00016362 | ≈ 0.33140 | ≈ 0.015064 | ≈ 0.00018829 | = 1 | = 0.16667 | ≈ 0.0027778 | ≈ 0.000077160 |
1 間 | ≈ 1.8182 | ≈ 0.00098174 | ≈ 1.9884 | ≈ 0.090381 | ≈ 0.0011298 | = 6 | = 1 | ≈ 0.016667 | ≈ 0.00046296 |
1 町 | ≈ 109.09 | ≈ 0.058904 | ≈ 119.30 | ≈ 5.4229 | ≈ 0.067786 | = 360 | = 60 | = 1 | ≈ 0.027778 |
1 里 | ≈ 3927.3 | ≈ 2.1206 | ≈ 4294.9 | ≈ 195.22 | ≈ 2.4403 | = 12960 | = 2160 | = 36 | = 1 |