第5代アバコーン公爵ジェイムズ・ハミルトン(英: James Hamilton, 5th Duke of Abercorn, KG、1934年7月4日 - )は、イギリスの貴族、政治家。
襲爵前にアルスター統一党所属の庶民院議員を2期務め、後に王室家政長官(Lord Steward; 王室家令長)[訳語疑問点]に任命された。
ハミルトン侯爵ジェイムズ・ハミルトンの長男(第2子)としてロンドンで生まれる。母親のキャスリーン・ハミルトンはクリントン子爵ヘンリー・クリントン(第4代アーン伯爵ジョン・クリントンの長男で第5代アーン伯爵ジョン・クリントンの父)の娘。父親が第4代アバコーン公爵となった1953年から自身が襲爵する1979年までは「ハミルトン侯爵」(Marquess of Hamilton)の儀礼称号を称した。
イートン・カレッジを経てイギリス王立農業大学(Royal Agricultural College)で学び、1952年にグレナディアガーズに入隊。1964年イギリス総選挙にロバート・グローヴナー卿(後の第5代ウェストミンスター公爵)の後継としてファーマナ・アンド・サウス・ティロン選挙区から立候補、政界入り。以後1970年イギリス総選挙で落選するまでアルスター統一党所属の庶民院議員。1979年に父親の死去により爵位を相続、グレートブリテン貴族「アバコーン侯爵」として貴族院に議席を得る。貴族院改革のあった1999年11月11日まで在職した[注釈 1]。 1970年にティロン県長官[訳語疑問点](High Sheriff of Tyrone)となり、1987年から2009年まではティロン県知事[訳語疑問点](Lord Lieutenant of Tyrone)も務めた。1999年、ガーター勲章を受勲。2000年から2008年までアイリッシュガーズの名誉職の隊長に任じられており、加えて2001年から2009年まで王室家政長官の職にあった。
アバコーンは15,000エーカー(61平方キロメートル)以上の土地を所有するアイルランド島最大の地主の一人であり、北アイルランド・ティロン県ニュータウンスチュワートのバロンズコートを邸宅としている。
1979年6月4日の父ジェイムズ・ハミルトンの死により以下の爵位を継承した。
1966年10月20日にウェストミンスター寺院でアレグザンドラ・フィリップスと結婚した。彼女の妹ナタリアは第6代ウェストミンスター公爵ジェラルド・グローヴナーの夫人となっている。
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国議会 | ||
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先代 ロバート・グローヴナー卿 |
ファーマナ及びティロン選挙区選出庶民院議員 1964年 - 1970年 |
次代 フランク・マクマヌス |
宮廷職 | ||
先代 第4代リドリー子爵 |
王室家政長官 2001年 - 2009年 |
次代 第17代ダルハウジー伯爵 |
軍職 | ||
先代 ルクセンブルク大公ジャン |
アイルランド近衛連隊名誉連隊長 2000年 - 2008年 |
次代 サー・セバスチャン・ロバーツ |
名誉職 | ||
先代 ジョン・ハミルトン=スタウバー |
ティロン知事 1986年 - 2009年 |
次代 ロバート・ロウリー・スコット |
先代 第6代キャリントン男爵 |
ガーター騎士団騎士団長 2012年 - 現在 |
次代 在任中 |
アイルランドの爵位 | ||
先代 ジェイムズ・ハミルトン |
第5代アバコーン公爵 1979年 - 現在 |
次代 受爵中 |