スノーソックス (snow socks) は、タイヤチェーンの代用品のひとつ。スノータイヤが十分ではない場合、スノーソックスを用いることで、雪道におけるグリップが向上する。
日本語では、「布製タイヤチェーン」、「布タイヤチェーン」「布製タイヤ滑り止め」と説明されることがあるほか、「オートソック」、「スノーキャップ」など商品名に由来する名称で呼ばれることもある。
スノーソックスは、アンチロック・ブレーキ・システム (ABS) や横滑り防止装置 (ESC) など、他の安全装置に影響を及ぼすことがない。ポリエステル素材の比重が高いスノーソックスは、地表の水分をより多く吸収し、グリップを向上させ、時速50km程度までの運転を可能とする。
耐久性の面では金属チェーンに劣り、装着したまま長時間駐車する場合の凍結や、長時間の高速走行による破損のリスクがある。
スノーソックスには、繊維製モデルと、複合素材製モデルがある。
これは、タイヤを覆い、タイヤと雪が接触しないようにする繊維製のカバーである。このカバーを装着しても、アルミニウム製のリムには損傷を与えない。
最も重要な素材はポリエステルである。ポリエステル繊維は水を吸収し、グリップを改善する。装着した状態で、時速50km程度までの運転が可能とされる。
2013年3月現在、複合素材製のモデルが1種類流通している。これはミシュランが開発したもので、イージーグリップ (Easy Grip) と呼ばれている。内側に伸縮するバンドが付いており、装着を容易にしている。ネットを保護し、路面のグリップを高めるために、亜鉛メッキされた鋼鉄の輪150個が配置されている。