ダートマス会議(ダートマスかいぎ、英: Dartmouth Conference)は、人工知能という学術研究分野を確立した会議の通称である。1956年7月から8月にかけて開催された。当時、ダートマス大学に在籍していたジョン・マッカーシーが主催した会議で、会議のコンセプト自体はマービン・ミンスキー、ネイサン・ロチェスター、クロード・シャノンらと共に構想した。その会議の提案書において、人類史上初めて「人工知能(Artificial Intelligence)」という用語が使われたとされる。
会議は一ヶ月に及ぶもので、基本的にブレインストーミングの場であった。ダートマス大学の数学学科が入居していたビルの最上階を数学者とコンピュータサイエンティスト達が引き継いでから8週間が経過していた。
提案書の序文には次のように書かれていた。
(McCarthy et al 1955)
提案書ではさらにコンピュータ、自然言語処理、ニューラルネットワーク、計算理論、抽象化と創造力について論じている。これらはいずれも今日でも研究が続いている分野である。
Stottler-Henke によると、提案者以外の参加者としては、レイ・ソロモノフ、オリバー・セルフリッジ、Trenchard More、アーサー・サミュエル、ハーバート・サイモン、アレン・ニューウェルがいた。
2006年7月、ダートマス会議から50周年を記念して、AI@50 と呼ばれる会議がダートマス大学で開催された(正式名称は "Dartmouth Artificial Intelligence Conference: The Next Fifty Years")。これには、ダートマス会議参加者のうち、マービン・ミンスキー、レイ・ソロモノフ、オリバー・セルフリッジ、Trenchard More、ジョン・マッカーシーが参加した。