石川県立図書館 Ishikawa Prefectural Library | |
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石川県立図書館 閲覧エリア | |
施設情報 | |
愛称 | 百万石ビブリオバウム |
前身 |
石川県勧業博物館図書室 →石川県巡回書庫 →石川県立図書館 →石川県立中央図書館 |
専門分野 | 総合 |
事業主体 | 石川県 |
管理運営 | 石川県 |
建物設計 | 環境デザイン研究所 |
延床面積 | 22,720.81 m2 |
開館 | 1912年(明治45年)1月17日 |
所在地 |
〒920-0942 石川県金沢市小立野2丁目43-1 |
位置 | 北緯36度32分56秒 東経136度40分49秒 / 北緯36.54881度 東経136.68027度 |
ISIL | JP-1001501 |
統計・組織情報 | |
蔵書数 | 1,021,096冊(うち児童図書157,081冊)(2023年3月31日時点) |
貸出数 | 459,186冊(2022年度) |
来館者数 | 781,318人(2022年度) |
貸出者数 | 22,661人(2020年(移転前)) |
年運営費 | 718,825千円(2023年度予算) |
条例 | 石川県立図書館条例 |
館長 | 田村俊作 |
職員数 | 72名(2023年4月1日時点) |
公式サイト | http://www.pref.ishikawa.jp/muse/library/ |
地図 | |
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館 |
石川県立図書館(いしかわけんりつとしょかん)は、石川県金沢市小立野2丁目43-1にある県立図書館である。2022年(令和4年)4月に石川県教育委員会から石川県知事部局に管理が移管された。
1966年(昭和41年)には金沢市本多町三丁目に旧館が開館したが、旧館は2021年(令和3年)11月1日に閉館した。2022年(令和4年)7月16日、金沢市小立野二丁目の金沢大学工学部跡地に現行館が開館した。
蔵書数は1,021,096冊で、年間貸出数は459,186冊である(2022年度統計)。
2022年(令和4年)7月16日に開館した現行館は、延床面積約19,000m2、開架冊数約30万冊、閲覧席数約500席、書庫の収蔵能力は約200万冊である。
館内には、閲覧エリア(一般閲覧スペース、児童コーナー等)、知と情報のひろば・情報のアトリエのエリア(屋内広場、多目的ホール、交流ルーム等)、書庫エリア、事務管理・共用部エリアの4つのエリアが設けられる。閲覧エリアには開架約30万冊と閲覧席約500席を設置する。公文書館機能も備えるため、書庫エリアの収蔵能力は約200万冊に設定された。
階 | 方角 | 12のテーマ | 図書分類等 | |
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4階 | リング | 本の歴史を巡る | ||
3階 | 北 | 調べものデスク、貴重資料閲覧室、複写コーナー、マイクロフィルムコーナー、資料検索/データベースコーナー | 自分を表現する | 7:芸術・スポーツ・諸芸、レファレンスブック、ユニバーサルコーナー |
東 | 日本を知る | 郷土、石川県を知ろう、地図・地名辞典など、電話帳 | ||
南 | 好奇心を抱く、生き方に学ぶ、世界に飛び出す | 2:歴史・地理、4:自然科学、5:技術・工学、医療・闘病記・がん情報、石川県内文学賞 | ||
西 | 視聴覚コーナー、サイレントルーム | 自分を表現する、身体を動かす | 3:社会科学、6:産業、7:芸術・スポーツ・諸芸、通教文庫 | |
中央 | ブリッジ | |||
2階 | 北 | 総合カウンター、予約本コーナー、複写コーナー | 仕事を考える | 一般雑誌バックナンバー、過去の新聞 |
東 | だんだん広場、モノづくり体験スペース、石川県立自然史資料館コーナー | |||
南 | 研修室、企画展示コーナー、ラーニングスペース | |||
西 | グループ活動室、インターネットコーナー | 暮らしを広げる、文学にふれる | 0:総記、1:哲学・宗教、5:技術・工学(家政学)、8:言語、9:文学 | |
1階 | 北 | 里の恵み・文化の香り~石川コレクション~ | 今日の新聞 | |
東 | だんだん広場、屋内広場、食文化体験スペース | |||
南 | ブックリウム、カフェ ハムアンドゴー | |||
西 | 案内カウンター、本との出会いの窓、こどもエリア | 子どもを育てる | 一般雑誌 |
石川県立図書館には1948年(昭和23年)から1982年(昭和57年)まで分館があった。
旧館は地上4階地下2階建ての施設で、4階は福祉総合研修センターと共用であった。
閲覧室は3階に設けられていた。また、書庫は2階より下に設けられていた。4階には第1研修室(大ホール)が、3階には自習室や新聞コーナーなどが、2階には県民交流室(会議室)などがあった。
旧館の収蔵能力は約85万冊、2016年3月時点の蔵書冊数は約81万6千冊(うち開架10万6千冊)で、他に特殊文庫約5万冊と新聞・雑誌・古文書類を管理していた。
石川県立図書館は、国内の県立図書館の中で4番目に古く、老朽化が進んでいた。また、延床面積は全都道府県の平均の半分以下となっていた。
2016年(平成28年)、石川県は金沢市本多町の現在地から金沢市小立野の金沢大学工学部跡地への移転を決定した。2018年(平成30年)には移転構想をまとめ、新図書館の建物を円形に配置した「円形大閲覧空間」に整備する方針とした。また、開架図書数を現在の約11万冊から30万冊、閲覧席数を現在の73席から500席ほどに増やした。新図書館の設計は環境デザイン研究所の仙田満が携わった。
図書館の入館や利用は誰でも可能であるが、館外貸出には利用者カードの作成が必要で、石川県内に在住・在勤・在学または東海北陸地区(富山県・福井県・岐阜県・愛知県・三重県)に在住している者のみ作成可能である。
利用者カードを作成できない者は、館内限定利用者カードを作成することができ、カードを作成すると、書庫にある本の閲覧、貴重資料・歴史公文書の閲覧申請、予約が必要な座席等の予約が可能になる。
また、遠隔地サービスもあり、事前に遠隔地サービス利用館の登録をすると、県立図書館の本を県内各地の公立図書館や大学図書館で受取・返却をすることができる。ただし、金沢市立図書館では利用できない。
インターネット上のマイページ上では、貸出状況の確認や貸出期間延長の手続、貸出予約の手続、遠隔地サービス利用館の登録などができ、利用者カード番号を表示させることで、利用者カードの代わりとしても利用できる。
館内ではパソコンが利用可能であり、デスクワークのほか、テレビ会議(ラーニングスペース、だんだん広場のみ)などを行うことができる。また、館内での個人利用目的の撮影も、他の利用者の顔を写さないなどの一定の条件下で認められている。
JR北陸新幹線・北陸本線、IRいしかわ鉄道線金沢駅より北陸鉄道路線バスで約30分の場所に位置し、周辺には金沢美術工芸大学や石川県立金沢商業高等学校、金沢市立小立野小学校、金沢大学宝町キャンパス、鶴間キャンパスなど多くの教育機関が存在する。
図書館敷地内には約400台の駐車場があり、石川県内のみならず、県外からの来館者も多い。