50(五十、ごじゅう、いそ、い、fifty)は自然数、また整数において、49の次で51の前の数である。
性質
- 50 は合成数であり、正の約数は 1, 2, 5, 10, 25, 50 である。
- 約数の和は93。
- このうち50を除いた約数の和は43であり不足数。
- 約数の和が奇数になる12番目の数である。1つ前は49、次は64。
- 約数関数から導き出される数列 はその初期値によって異なる数列になる。異なる数列になる9番目の初期値(最小の値)を表す数である。1つ前は49、次は52。(ただし1を除く)(オンライン整数列大辞典の数列 A257348)
- 50 = 12 + 72 = 52 + 52
- 50 = 32 + 42 + 52
- 50 = 12 + (12 + 22) + (12 + 22 + 32) + (12 + 22 + 32 + 42)
- 1/50 = 0.02
- 23番目のハーシャッド数である。1つ前は48、次は54。
- φ(n) = 50 をみたす自然数 n はないため、偶数の5番目のノントーティエントである。このような偶数では、1つ前は38、次は62。また、このような10の倍数では最小である。
- 偶数のノントーティエントがハーシャッド数になる最小の数。次は90。
- 各位の和が5になる6番目の数である。1つ前は41、次は104。
- 各位の平方和が平方数になる16番目の数である。1つ前は43、次は60。(オンライン整数列大辞典の数列 A175396)
- 各位の積が0になる6番目の数である。1つ前は40、次は60。(オンライン整数列大辞典の数列 A011540)
- 九九で表せない5の倍数で最小の数。
- 50 = 2 × 52
- 50 = 72 + 1
- 50 = 12 + 22 + 32 + 62
- n = 50 のとき n と n + 1 を並べた数を作ると素数になる。n と n + 1 を並べた数が素数になる7番目の数である。1つ前は42、次は56。(オンライン整数列大辞典の数列 A030457)
「五十」の読み
- 古来、「五十」は「い」と読んだ。崇神天皇の和風諡号である御間城入彦五十瓊殖天皇(みまきいりびこいにえのすめらみこと)、垂仁天皇の和風諡号である活目入彦五十狭茅天皇(いくめいりびこいさちのすめらみこと)はいずれも「五十」を「い」と読んでいる。また和歌山県和歌山市にある伊太祁曽神社では祭神である五十猛命を「いたけるのみこと」と読むとしている。
- 五十日足彦命/五十日帯日子命(いかたらしひこのみこと)のように「五十日」を「いか」と読んだ。ここから「五十」を「いか」と読み、「五十嵐(いからし、いがらし)」「五十里(いかり)」等の表記が生まれた。五十日帯日子命を祀る新潟県三条市の五十嵐神社は全国の「五十嵐」姓の発祥の地とされている。
- 万葉集には「五十日太(いかだ)」(五〇)「五十母不宿二(いも寝ずに)」(一七八七)「五十寸手(生きて)」(二九〇四)「五十戸常(言へど)」(六七四)のように「五十」を借訓仮名の「い」として用いた例が多数ある。
その他 50 に関連すること
脚注
関連項目