2016年6月に行われた Electronic Entertainment Expo(E3)にてマイナーチェンジ機種となるXbox One S、加えてハイエンド版であるコードネーム「Project Scorpio」(プロジェクト・スコーピオ:後のXbox One X)を発表。両者からはKinect専用端子が削除されるなどKinectとの決別、純粋なゲーム機としての強化が図られた。特にXbox One Xは日本においても遅延なく発売され、Xbox史上初めて日本がTier1に加わる事例となった。
映像出力はOneS登場前の初期型Xbox One が最大1080pで、Dolby Digital,DTSに対応。Xbox One S、Xbox One Xでは最大2160p(4K UHD 3840×2160)の解像度、Dolby Atmos、DTS:X、Auro-3Dに対応する。初期型のXbox Oneもドルビーアトモス、DTS:Xに後に対応した。
IGNはEurogamerの記事を情報源にして「Xbox One Sはパフォーマンスが11%向上している」と報じたが、あらゆる面で11%のパフォーマンス向上が確認されたわけではなく、この数字は「Project CARS」をプレイした際、3人称視点の追跡カメラのリプレイ映像を分析することで確認されたものだと注意点を書いている。一方で、元の記事ではFallout 4のように性能差がほぼ見られないものもあることが明記されており、パフォーマンス向上はタイトルと描画される場面に大きく依存する。
Xbox One X専用のゲームはないが、専用アセット類やグラフィックス以外の拡張も許容されている(ロゴとしてXbox One X対応「Xbox One X Enhanced」、4K対応「4K ULTRA HD」、HDR10対応「HDR」がある)。
Xbox One(初代)ではXboxマークのタッチで、それ以降の機種では本体のボタンを直接押すことで本体が起動する。電源オプションとしては「スリープ」「シャットダウン」が存在し、シャットダウンを選択した場合でも本体の自動更新を行うことが可能である。[注釈 4]
Xbox 360ではコントローラーを独自の無線規格で接続していたが、Xbox One以降のコントローラーはwifi通信で接続する。有線接続によるコントローラーのペアリング・接続も可能となった。そのため、Xbox本体に電源コードを差し込んだ直後は、本体が自動的に起動するのを待つ必要があり、電源を入れた直後はコントローラーのXboxボタンで起動できない。また、コントローラーのバージョンアップも有線接続で可能になった。すべてのXbox 360製コントローラーをXbox Oneに接続することはできず、Xboxにライセンス品のコントローラー(ジョイスティックなど)を接続したい場合もXbox One以降の規格に対応したものを使用する必要がある。キーボード、ヘッドセット、AVチャット用のカメラなどはそのまま接続可能。Xbox 360同様、シャットダウン時もUSB給電が可能。Kinect端子は初期モデルのみ存在し、Xbox Series X/S以降は光デジタル端子、赤外線端子、HDMIIN端子が削除された代わりに専用SSDの拡張カードが追加。光デジタル端子の音声規格はすべての場面で固定することが可能だが、HDMI出力をヘッドホン用フォーマット(2chLPCM)にした場合は光端子出力も強制的に2chLPCM出力になる。Oneguideはどのモデルでも最高画質が1080pになり、入力可能な音源は2ch LPCMとドルビーデジタルのみで、AACやその他サラウンド音源は非対応。
初代Xbox Oneは、CD,DVD,Bluray,およびXbox用、Xbox 360用DVD-ROM、Xbox One用BD-ROMに対応している。また、Blu-ray 3Dにも対応。Xbox One S以降はこれに加えてさらにUltra HD Blu-ray、Xbox Series X以降はXbox Series X用BD-ROMも対応した。Xbox One用BD-ROMは極めてセキュリティが頑強となっており、市販で販売されているPCのドライブでリッピングすることがほぼ不可能となっているため、エミュレーターの対策にも貢献している。ディスクケースは2021年までは表面上部に「XBOX ONE」(2020~2021年は「XBOX」ロゴ、およびSeries X対応作品は「X」の文字も表面の右上に追記)のロゴが刻まれていたが、それ以降はその上部ロゴが削除され、ジャケットの部分が大きくなったデザインが採用されている。この新デザインは三種類のXbox One用、Xbox Series X用の作品、あるいは両方に対応した作品の区別をしにくくするという問題点も存在。Xbox Oneは全てのゲームディスク(Xbox 360、Xboxの後方互換に対応した全作品含む)がリージョンフリーとなる。また、日本ではハピネットがXbox Oneのディスク販売の流通を承っていたが、2016年ごろに撤退しているため、それ以降に発売されたXbox One用ディスクは入手が極めて困難となっている。
Xbox One Kinect センサーはビデオカメラ・マイクがそれぞれ複数搭載されており、ジェスチャー・音声認識や顔認識、指の動きや皮膚の状態をもトラッキングする。Kinectのシステムは、常にデータを集めアルゴリズムを向上させている。
Xbox 360用Kinectとの互換性が無いため、Xbox Oneで使用することはできず、Xbox One Kinect センサーをXbox 360で使用することもできない。[注釈 6]Kinectに対応したXbox 360作品はそもそもXbox Oneで遊ぶことができない。
赤外線パターンを人体に照射して赤外線カメラで撮影する機能が搭載され、通常のカメラの情報と組み合わせることで人体の心拍数を測定できるようになった。暗闇でも認識できるようになり、奥行きを高精度に認識できるようになった。奥行き認識は変調された赤外線が照射され物体に反射して撮影されるまでの時差を利用したTime of Flight法で従来のドットパターンの赤外線とは異なる。通常のカメラも解像度1080pと性能がアップしており、従来比6割アップの広角化となったことで、6名までの同時認識が可能となった。スタンバイ状態でも24時間会話を認識しており、話しかけるだけで本体を起動させることができる。発売当初はKinectへ強制的にリソースが割り当てられていたが、現在はそのリソースをゲーム開発に割り当てることが可能となっているためKinectの全機能を必要としないゲームタイトルのパフォーマンスが向上した。この場合も音声認識等は使用可能である。さらに、顔のスキャンによるXbox Networkへのサインイン、赤外線リモコン(IRブラスター)の代用も可能である。
Xbox One S、Xbox One Xでは、Kinect専用の端子が省かれているが、"Kinect アダプター"を経由したUSB噛ませ接続を使うことで接続は可能。Xbox Series X/SはUSBで接続しても非対応であり、Series以降でKinect専用ゲームをプレイすることはできない。
Xbox One S、Xbox One Xに標準搭載されるこのコントローラーは、Bluetooth 4.0に対応する。日本では2017年1月27日に「Xbox コントローラー(Windows USBケーブル付)」が登場した。第三世代の商品名は"Xbox One ~"の部分からOneが無くなり"Xbox ~"となった。Bluetoothのペアリングはコントローラーのペアリングボタンを押し、コントローラーをペアリングモードにした際に自動的に電波が発信される。主な変更点としてはOption/Viewボタンの押し心地の変更、コントローラーの表面のパネルがXboxボタンを囲む形状に変更されたこと、LB/RB/LT/RTのサイズ小型化、コントローラーの滑り止め加工の追加、フォームウェアの変更である。Kinect用の赤外線ランプも完全になくなった。
コントローラー + Wireless Adapter for Windows 10 4N7-00008
Minecraft Pig WL3-00054
Minecraft Creeper WL3-00058
グレー/グリーン WL3-00062
ボルケーノ シャドウ WL3-00070
パトロール テック WL3-00074
コンバット テック WL3-00091
スポーツ ホワイト WL3-00094
アームド フォーセス II WL3-00099
ファントム ブラック WL3-00104
グレー/ブルー WL3-00109
ファントム ホワイト WL3-00124
スポーツ レッド WL3-00129
Gears 5 リミテッド エディション WL3-00154
スポーツ ブルー WL3-00159
ナイト オプス カモ WL3-00160
ファントム マゼンタ スペシャルエディション WL3-00180
Arctic Camo スペシャルエディション WL3-00181
第四世代「Xbox ワイヤレス コントローラー」
Xbox Series X/Sと同時発売のコントローラー。Bluetooth対応。Xbox Oneと互換性があるため使用可能である。基本的には第一~第四世代のコントローラーと同じであり、前モデルからの変更点という意味ではソフトウェア面で小幅な改良にとどまっている。シェアボタンが新設され、手軽にスクリーンショットや動画をコミュニティに共有することが可能になった。また、十字キーにXbox 360のような「ハイブリッド方向パッド」が採用され、斜め入力がしやすくなっている。コントローラー形状そのものも全体的に小型化され、第三世代以前のコントローラーのフレームとの互換性もなくなった。
マイクロソフト社以外から発売されるコントローラーをXbox One以降のXbox本体に接続する場合は、必ず「DESIGNED FOR XBOX」ロゴのある公認品を購入・使用する必要がある。ほとんどのライセンスコントローラーは有線接続である。ただのPC向けコントローラーや、PS用・Switch用コントローラーは接続しても反応しない。また、コントローラー内部にフォームウェアが存在しない場合がほとんどである。
肢体に障碍があるユーザーを補助し、自由にゲームを操作する為に設計されたゲームコントローラー。対応ハードはXbox OneおよびMicrosoft Windows 10搭載PC。日本国内では2020年1月9日より数量限定でマイクロソフトのオンラインストアにて発売された。アクセシブルゲーミングを推進するマイクロソフトが開発した。巨大な黒い二つのボタンがメインキーとして配置され、僅かな圧力で反応する。19個の3.5mmジャックを搭載し、別売りの外付けスイッチ/ボタン/マウント/ジョイスティック等のユーザーに合ったデバイスを接続し、機能を拡張を行う。従来の「コントローラーを手を握る」という動作は必要なく、プレイヤーの体勢を問わずプレイ可能となっている。デバイスをマウントし、ベッドや壁に固定させることも可能。底面には車椅子用アタッチメントの標準仕様である3つのネジ穴がある。
肢体に障碍があるユーザーを補助し、自由にゲームを操作する為に設計されたゲームコントローラー。対応ハードはXbox OneおよびMicrosoft Windows 10搭載PC。日本国内では2020年1月9日より数量限定でマイクロソフトのオンラインストアにて発売された。アクセシブルゲーミングを推進するマイクロソフトが開発した。巨大な黒い二つのボタンがメインキーとして配置され、僅かな圧力で反応する。19個の3.5mmジャックを搭載し、別売りの外付けスイッチ/ボタン/マウント/ジョイスティック等のユーザーに合ったデバイスを接続し、機能を拡張を行う。従来の「コントローラーを手を握る」という動作は必要なく、プレイヤーの体勢を問わずプレイ可能となっている。デバイスをマウントし、ベッドや壁に固定させることも可能。底面には車椅子用アタッチメントの標準仕様である3つのネジ穴がある。
JMU-00003
Xboxワイヤレスヘッドセット(2021)
両耳タイプのワイヤレスヘッドセット。
Xbox One各種、Xbox Series X/Sにオプションを用いずワイヤレス接続可能で、更にBluetooth接続にも対応。両者は同時に入力可能。
Xbox One各種、Xbox Series X/S、Windows PCのいずれにおいてもWindows Sonic、Dolby Atmos、DTS Headphone: X などの立体音響テクノロジに対応。Dolby Atmos、DTS Headphone: X 使用時はMicrosoft Storeにて販売されている有料アプリを購入する必要がある。
従来のKinectシステムから新たに再設計された「Xbox One Kinect センサー」が同梱されていたが、2014年6月からは同梱しない本体セットの販売も始まり、その後Kinectセンサーは生産終了となった。
初期型Xbox Oneの他に、小型化・電源内蔵・4K/HDRビデオや「Ultra HD Blu-ray」の再生・HDRゲームに対応したXbox One S、4K解像度世代 (True 4K) のゲームに対応したXbox One X、Xbox One Sから光学ディスクドライブを廃したXbox One S All Digital Editionがある。
Xbox OneにおけるBlu-ray Discのビットストリーム出力は2017年以降の本体アップデートで対応。Dolby Atmos for Headphones,DTS Headphone:Xは全モデルで配信されているアプリケーションである「DOLBY ACCESS」、または「DTS SOUND UNBOUND」のダウンロード・課金で対応。ドルビーアトモス・DTS:Xの下位規格であるドルビーデジタルプラス、ドルビーTrueHD、DTS-HDはブルーレイディスクやストリーミングアプリでビットストリーム出力を設定することで再生できる。
スペシャルエディションとして「Day One Edition」が2013年11月22日に発売。「Day One」と印刷された限定版ワイヤレスコントローラー、Day Oneデカール、「Day One 実績」の解除コードが付属する。日本では2014年9月4日に発売され、先行販売地域のDay One Editionの付属品に加え、『Titanfall』と『Kinect スポーツライバルズ』の利用コードが同梱された。
「Xbox One 500GB + Kinect」は2016年1月28日と2016年9月1日に発売。Xbox One 500GB本体にKinect、『Kinect スポーツ ライバルズ』『Zoo Tycoon』の利用コードが同梱された。Xbox 360(初代モデル)からこのモデルが登場するまで、全てのXboxコンソールにACアダプターが存在した。
Xbox One
2014年6月9日に発売。日本では2014年9月4日に発売された。
「Xbox One Elite」は1TBのSSHD内蔵と「Elite ワイヤレス コントローラー」を同梱し、2015年11月19日に発売。内臓HDDはWestern Digital製であるため非常に読み込み速度の挙動が遅くなる場合がある。
Xbox One S
2016年11月24日発売。本体の体積が約40%減少する小型化がなされ、外部にあったACアダプターも本体に内蔵された。また、ゲーム起動中の性能は少ししか上昇していないが、4K映像出力やUltra HD Blu-rayに対応した。また、フィル・スペンサー就任の影響でマシンの外見に大規模な変更が加えられた。電源ケーブルはPS2やPS5でもよく使用され、初代Xboxでも使用された二軸ケーブルとなった。HDDがSeagate製に変更されたことで処理速度が若干向上した。
2016年11月24日「Xbox One S 1TB(『Halo Collection』同梱版)」、2017年1月26日「Xbox One S 500 GB(『Minecraft』同梱版)」、2017年2月23日「Xbox One S 1 TB(『Forza Horizon 3』同梱版)」、2018年2月20日「Xbox One S 1TB( 『PlayerUnknown's Battlegrounds』同梱版)」。
Xbox One X
ゲームのプレイ中の性能が4K画質相当に強化されたXbox Oneのモデル。全体的な性能もPS4 Proを上回っている。2017年11月7日に日本を含め世界同時発売。なお日本では時差の関係で、全世界で最も速く発売される。これは歴代Xboxシリーズ初となる。これとは別に、本体及びコントローラーに開発時点でのコードネームである「Project Scorpio」ロゴとドット パターンによるグラデーションを施したスペシャル デザインの本体に、同じく「Project Scorpio」ロゴを配したコントローラー、専用縦置きスタンドをセットにした初期限定モデル『Xbox One X Project Scorpio Edition』(プロジェクト スコーピオ エディション)も同日限定発売となる。なお、2018年11月8日には本体の上部色をオフホワイトにした「Xbox One X ホワイト スペシャル エディション」を数量限定で発売。同日に、カラーをホワイト スペシャル エディションと同じオフホワイトでまとめた「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー (ホワイト スペシャル エディション)」も同じく数量限定で発売される。アップコンバートのうち、fps向上機能はゲームのプレイ中にしか発生せず、Xboxメニューを開いている最中はfpsが落ちる場合がある。
Xbox One S All Digital Edition
2019年5月7日発売。Xbox One Sから光学ドライブを省いたもので、1TBのHDDを搭載したもの。『Forza Horizon 3』と『Minecraft』のダウンロードコード付属。
Xbox Series X/Sはスペックが大幅に向上しているが、互換性の都合上OSは共通のものとなっている。Xbox Series X専用BD-ROMはXbox Oneに挿入してもエラーが発生して起動できないが、スマートデリバリー対応作品は双方のハードで別のエディションが起動可能。シリーズX/SではXbox Oneフォーマットの全てのゲームを起動できるが、Xbox One向けKinectを必ず使用しないといけない作品とEA Play Hub、BBC iPlayer、Oneguideのみ起動が不可能。
Xbox One以降は本体の電源ボタンが「Xboxボタン」に変更され、本体に付属するボタンはXboxボタンとコントローラーのペアリング用ボタン、ディスクイジェクトボタンのみとなった。ただし、初代Xbox Oneのみボタンが静電気式タッチパネルである。本体に通電すると、スリープモードを有効にしているかどうかに関わらず必ず本体は一度起動する。その後、本体のボタンを押す、コントローラーかメディアリモコンのXboxボタンを押すか、ライセンスコントローラーを有線で接続してXboxボタンを押すと本体は起動する。
OSの改良は2013年の発売後、2015年(Windows 10ベースに変更)、2017年、2020年、2021年、2023年に行われている。そのうち、2023年の改良はトップメニュー画面とWindows Media Playerの変更にとどまった。
Grand Theft Auto V、Minecraft(Xbox 360 edition)などのように、マルチプラットフォーム用のXbox 360作品の中で、Xbox One版が存在する作品は一部非対応。Call Of DutyシリーズでXbox 360用作品とXbox One用作品が両方存在するものは後方互換に対応しているように、一部例外も存在する。
Xbox Oneタイトルに高解像度、より速いフレームレート、改善されたテクスチャなどのアップデートを行ったタイトルのことでXbox One X対応作品では最大16倍、それ以外の作品では最大4倍の解像度に高解像度化されて動作する。グラフィックの飛躍的な向上が行われるが、通常のXbox Oneで起動する場合のゲームデータと同一である。こちらから対応タイトル一覧が見れる。
HDR
Xbox One S以降はHDR10,Dolby Visionに対応。HDRは「設定」アプリからHDR10,Dolby Visionを許可した後、HDR調整用の専用アプリケーションから明度の調整を行う。Series X/S以降はゲームごとに個別にHDR設定を適用させる「オートHDR」機能が追加された。Xbox One X Enhancedを使用する場合、ゲームで使用されるHDRフォーマットはHDR10になる。
メディアディスクの挿入
Xbox Oneでは、Xbox 360から引き続きCD,DVD,Blu-rayの読み込みに対応。ただし、8cmディスクは非対応となった。[注釈 19]メディアディスクはすべてディスク挿入後に「Blu-ray Disc」アプリを起動しなければ再生できない。また、メニュー画面のUIはBボタンを押してから詳細メニューを押すことですべての項目を確認できる。また、DVDのアップコンバート機能も存在しないが、スクイーズやNTSC/PALの相互映像変換には対応。このほか、USBメモリなどからメディアファイルを再生できる「メディアプレイヤー」のアプリもダウンロードでき、そのアプリ上から外付けUSB上の映像・写真・音楽、DLNA再生が可能だが、DTCP-IPは非対応。Ultra HD Blu-rayは4k映像出力が可能なXbox One S以降のモデルで可能。2023年9月以降のアップデートでDVDのレジューム再生機能が強化された。CDを挿入した場合は「Windows Media Player」が起動し、CD情報のインデックスも自動的に取得される。
このため、工場出荷時の最初期のXbox Oneのみ旧DRMのシステムとなっているが、一度でも本体OSのアップデートをすることでそのDRMシステムは削除されてしまう。上記から9年後の2022年9月20日、更に仕様を変更しパッケージ版でソフトを起動する際、初回起動時のオンライン確認も不要になった。これにより、遠い将来Xboxサーバーが閉鎖された場合でもゲームを起動できる状態になった。ただし、ダウンロード版やXbox Game Pass、後方互換機能でのXbox 360、初代Xboxタイトルは今まで通り必要である。
2022年9月14日の本体アップデートによりXbox Series X/S、Xbox One本体でDiscordのボイスチャット機能が利用可能になった。この機能はDiscordアカウントとXboxアカウントを連携させDiscordを使い、スマホ等からXbox本体に転送することで実現された。また2022年11月16日の本体アップデートでXbox Series X/S、Xbox One本体から直接利用できるようになった。
システムアップデート
Xbox One以降はWindows 8(2015年以降はWindows 10基準のバージョン)がOSに採用されたことで、システムアップデートもWindowsと同じメカニズムで行われるようになった。基本的に本体の起動時に更新データを受信すると警告画面が表示され、それ以前のバージョンをそのまま使う場合はオフラインでしか遊べない状態になる。従来のWindowsと同じ更新であるため、更新は「ダウンロード」、「検証(Vertify)」「適用(Apply)」、の三段階に分けて行われる。「適用」のステップに入る直前に必ずXbox Oneが再起動する。HDDを非公式に交換した場合などはOSのデータが消し飛んでしまうため、BIOS上でエラー画面が表示されるが、USBメモリなどを経由した「オフラインシステムアップデート(OSU)」を経由し、OSを再インストールすれば再びXbox Oneが使えるようになる。ただし、初期型Xbox Oneで2023年現在のOSに更新する場合、初期型の本体のバージョンによっては二回異なるデータでオフラインシステムアップデートを行う必要がある。これはOSのWindowsバージョンを8から10にしてからでないと最新のアップデートデータをインストールできない場合があるためである。通常のアップデートでは「OSU1」のファイルのみを使う必要があるが、この状況の場合、Xbox Oneの本体のバージョンが「6.2.9781.0」だった場合のみOSU3、それ以外でOSのバージョンが「6.2.11791.0」より前のOSだった場合はOSU2のデータを、OSU1のアップデート前にインストールさせる必要がある。アップデート時にUSBメモリからOSUが吸い出され、そのOSUのデータが本体に適合したものであった場合は本体の起動音が二回連続で鳴り、失敗した場合は起動音が一回だけ鳴る。2023年現在はXbox Series X/SとXbox OneのOSデータは完全に同一のものとなっており、UIも全く同じものが使いまわされているが、使用できる機能に大幅な差がある。
さらにXbox One、次世代機であるXbox Series X/S、Xbox Oneともにリージョンフリーなため、地域設定を変えると海外ストアに入り海外版を簡単に買うことができる。ただし、ギフトコードの入力による作品の購入はリージョン制限(VPNによる制限)が存在する。2017年以降に製造されたXbox One、Xbox Series X用ディスクは入手が困難となっており、現状新規で流通しているディスクもほとんどがマイクロソフトの管轄内で作られた作品か、一部の有名な作品(スカーレットネクサスなど)にとどまっている。
^ただし、Xbox Oneシリーズの本体やXbox One コントローラーに記述されているXboxのロゴは「XBOX ONE」ではなく「XBOX」で統一されている。
また、本体裏面のプロダクトシールでは、Xbox OneはXbox 360シリーズと同様に「XBOX ONE CONSOLE」と記載されているが、CEO交代の影響などが絡んで、Xbox One S以降は「Xbox One S」のように、「CONSOLE」は省略されて記載されるようになった。Xbox Oneのみそのプロダクトの中に「HELLO FROM SEATTLE」も記載された。
^Xbox Oneに内蔵されたスロットイン式のディスクドライブがPS3のように8cmディスクを読み込める構造ではない。そのため、8cmディスクをXbox Oneに挿入しても正しく読み込めず、何度もディスク排出ボタンを押しながら強引に排出する必要がある。Wii UやPS4、またはXbox One S以降のXboxモデルで8cmディスクを挿入すると、安全装置が作動して自動的に排出される。
Xbox 360では8cmディスクはディスクトレイの溝からもわかる通り読み込めないわけではないが、8cmディスクの挿入する向きを間違えたままディスクトレイを閉じるとディスクに修復不可能な傷がついたり、ドライブそのものが壊れるため、あまり8cmディスクを挿入しないほうが良い。特に、Xbox 360本体を縦置きした状態では8cmディスクをトレイに置くことすらままならない。