Canis Major | |
---|---|
属格形 | Canis Majoris |
略符 | CMa |
発音 | 、属格 /ˈkeɪnɨs məˈdʒɒrɨs/ |
象徴 | the greater dog |
概略位置:赤経 | 7 |
概略位置:赤緯 | −20 |
広さ | 380平方度 (43位) |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 32 |
3.0等より明るい恒星数 | 6 |
最輝星 | シリウス(α CMa)(-1.46等) |
メシエ天体数 | 1 |
確定流星群 | 無し |
隣接する星座 |
いっかくじゅう座 うさぎ座 はと座 とも座 |
おおいぬ座(おおいぬざ、大犬座、Canis Major)は、トレミーの48星座の1つ。日本では冬の南の空にやや低く見られる星座である。
α星は、全天21の1等星の中で最も明るく、シリウスと呼ばれる。シリウスと、こいぬ座のα星プロキオン、オリオン座のα星ベテルギウスの3つの1等星で、冬の大三角を形成する。
1等星のα星(シリウス)以外に、β星、δ星、ε星、η星の4つの2等星がある。
以下の恒星には、国際天文学連合によって正式な固有名が定められている。
その他、以下の恒星が知られている。
この星座には明るい星団・星雲はあまりない。
プトレマイオスは、この星座の周りの11個の星を「星座を形作らない星」として挙げていた。現在、そのうちの9個ははと座、1個はいっかくじゅう座、残る1個はおおいぬ座の星となっている。
偽エラトステネスやヒュギーヌスは神犬ライラプスに結び付けている。ライラプスは、もともとヘーパイストスがゼウスのために作った、必ず獲物を捕まえる力を持つ犬であった。その飼い主は転々とし、アテナイのケパロス (Cephalus) のものとなった。アムピトリュオーンはテーバイを苦しめるテウメーッソスの狐を退治するためにライラプスを持つケパロスを頼った。この牝の狐は誰にも捕まらないという運命にあったため、牝狐は逃げきることができず、ライラプスも牝狐を捕まえることができず、延々と追いかけ続けた。これを見たゼウスは、両者を石に変え、ライラプスは空に上げておおいぬ座とした。
また、オーリーオーンの猟犬という見方もされる。アラトス、ホメロス、ヘシオドスは、オーリーオーンの足元でこの犬がウサギ(うさぎ座)を追いかけているとしている。
日本には、おおいぬ座に関係するアステリズムおよび主星シリウスの方言がいくつか存在する。